先日アルコールハンドジェルを購入した際にハマった話を書きましたが、その後も注意すべき点が新たにありましたので、続編としてまとめてみました。
濃度表記に偽りあり?
ハンドジェルについてその後もオンラインショップなどを見ていたのですが、詐欺まがいの商品どころか、アルコール濃度の表記に偽りのある商品も出回っているようです。
以下は今年4月にアルコール濃度71%のハンドジェルとして販売していたものが、実際には表示を下回るアルコール濃度であることが発覚し、回収となった例です。

なおこの製品は韓国製で、上記の各社はその商品を輸入販売しておりました。
今回は幸いにも輸入販売元の企業が回収・返金を行ったため、被害は少なかったと思います。それでも現金での返金ではなく一律2000円のクオカードでしたので高騰した金額で購入した消費者は泣き寝入りするしかなかったのではないでしょうか。現金での返金ができなかったのは製造元も回収が難しかったのだと思います。
〇〇製が良い悪いと一緒くたにはできませんが、こういった事例からも日本製であるほうが万一の場合に多少は安心といえるかと思います。
ちなみにこの製品を販売しているオンラインショップはまだあるようです。。こうやって売られているんだ・・・ということで興味のある方だけ見てみてください。くれぐれも買わない様に注意してくださいね。
2020/05/20追記
ニュースでこのハンドジェルに関する報道がされたからか、流石に削除されたようです。
・説明文には何も記載がなく、画像を見るとアルコール71%のハンドジェルに見える。
ttps://store.shopping.yahoo.co.jp/denkizoku/8809317116396.html
・こちらは同じように見えつつ、ラベルも説明もアルコール35%で販売。嘘ではないですが殺菌消毒できない濃度です。
ttps://item.rakuten.co.jp/kitanomori/4454-00014/
こういうのがあると何も信じられなくなりますね。。
購入する際に確認するポイント
今までの情報を踏まえ、しっかり殺菌・消毒できるアルコール濃度のものを購入するためのポイントをご紹介します。
日本製である
先ほど挙げましたが、やはり日本製であるほうが万一の際の補償などを考慮すると、よりリスクが少ないと考えます。
有名なメーカである
無名のメーカよりも名の知っているメーカであるほうが製品も信頼できます。とはいえ品薄状態ではなかなかそういった製品が手に入りにくいため、記載の製造者・販売者をネット検索し関連するネガティブな内容がないかを確認しましょう。
アルコール濃度が明記されている
説明文やパッケージにアルコール濃度が明記されていないものは、消毒の効果が認められない低いアルコール濃度と思われます。必ず記載のあるものを選びましょう。中にはパーセント表記はあるもののアルコール濃度と一言も書いてない悪質なものも存在するようですので、ご注意ください。
アルコール濃度が明記されていない場合、多くの場合はどこかに注釈がついており、「清涼剤」や「溶剤として」などと書かれている場合があります。これもアルコール濃度が低い傾向がありますのでご注意ください。
なお、アルコール濃度の表現もいくつかあり、
- 体積パーセント v/v%(vol%)
- 重量パーセント w/w%
- 重量体積パーセント w/v%
などがありますが、アルコール濃度は70vol%以上であることが望ましいです。
危険物の記載がある
アルコール濃度が60%以上のものは消防法では危険物に指定されています。該当する商品には「火気厳禁」や「危険物等級II」などの記載がされています。なお「火気注意」は濃度が低い場合でも記載されているケースがありますのでご注意ください。
消毒・殺菌の記載がある
「消毒」や「殺菌」の表記は薬事法の対象となる医薬品でしか使用できません。対して「除菌」や「抗菌」は医薬品以外でも広く使用できる表現のため、アルコール濃度が低い可能性が高くなります。また、「洗浄」という表記も濃度が低いものに多く見受けられます。(高濃度の商品でも医薬品でなければ「除菌」、「抗菌」、「洗浄」が使用されていることもあります)
日局エタノールを使用している
日局エタノールの日局とは、日本薬局方という厚生労働大臣が定め公示する医薬品の規格基準書のことです。日局エタノールは、その規格基準書で定められた各種基準をクリアしたエタノールとなります。
そのため、日局エタノールを使用している製品は日本製かつ品質も良い可能性が高くなります。
全ての条件を満たすものはあまり見つからないかもしれませんが、多く該当するものであれば詐欺商品のようなものを掴まされる可能性は減らせるかと思います。
購入できる場所はどこ?
該当するものを探すにはなかなかの手間がかかりますので、オンラインショップで購入可能な商品をリストアップしてみました。数も少なく在庫も変化しますので、可能な限り随時更新します。
まとめ
コロナ禍でパニックになっている今、なかなか信頼できる商品を得ることが難しい状況です。情報を少しでも多く収集し、怪しい製品を避けられるよう参考にしていただけると幸いです。
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